理論|電子の運動~サイクロトロンとは~

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電子の取り出し方

電子は外部から一定以上のエネルギーを与えることで物質の外へ取り出すことができます。

電界中の電子の運動

電界中の電子の運動

電界を加えて電子を取り出した場合について考えるとします。

静電エネルギーを受け取った電子っは、極板の表面から飛び出していきます。

電子の移動速度とエネルギー保存の法則

電界中を移動する電子の移動速度は、エネルギー保存の法則を用いると次のように求めることができます。

電子が移動する前は位置エネルギー\(U=eV\)のみを持っているが、反対側の極板に到着する瞬間は運動エネルギー\(K=\frac{1}{2}mv{}^2\)のみを持つ。

この時、全エネルギーの合計は動き出す前後で変化しない(エネルギーの保存)ので次の式がなりちます。

$$\frac{1}{2}mv{}^2=eV$$

$$v=\sqrt{\frac{2eV}{m}}$$

磁界中での電子の運動

ローレンツ力(向心力)と遠心力のつり合いの関係から次の式が成り立ちます。

$$evB=m\frac{v{}^2}{r}$$

よって円運動の半径\(r\)の大きさ$$r=\frac{mv}{eB}$$

となります。


この分野が出題された年度

R1,H30,24,23,22,21,20,19,18,16,15

かなり頻出の分野です!

計算問題としても出題されるので、しっかり復習しておきましょう。

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この記事を書いた人

中学校教師から電気エンジに転職し現在は66kV/155MWの工場で電気主任技術者として活動中です。
電験3種、電験2種を独学で合格した経験から、初心者がつまづきやすいポイントをどこよりもわかりやすく解説する電験ブログを目指して活動しています。
2023年より、電験三種のオンライン家庭教師も始めました!
目標は、電気監理技術者と独立し、年収1000万以上を達成することです。

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