誘導機の等価回路と出力計算

誘導機の構造

前回の記事でもご紹介しましたが、三相誘導電機械は固定子と回転しからできています。その断面に注目すると変圧器の断面とよく似ています。

一次巻線と二次巻線の間に空間(エアギャップ)があることが異なる点です。

誘導電動機の等価回路

誘導電動機の構造は変圧器とよく似ているので、誘導電動機の回路図(等価回路)は変圧器とほとんど同じになります。

大きな違いは変圧器は二次側が動きませんが、電動機は回転することです。なので、二次側回路の考え方が変圧器とは少しだけ違ってきます。

誘導電動機は二次巻線(回転子の導体)は短絡環で短絡されているので、等価回路でも短絡しています。また、二次巻線が回転するので、二次側電圧は変圧比とすべり s を考える必要があります。

このままでは、変圧器の時のように考えるのが難しいので、二次側を変圧器と同じ形で表すためにいかの変形をします。

これで、変圧器と同じ型にすることができました。

二次側電流\({}I_2\)とすると電動機の出力は

\({}P_2 = 3\frac{{}r’_2}{s}{}^{}I_2^2\)

と表せます。

また、二次入力\({}P_2\)は電動機の出力\({}P_m\)[W]と
二次巻線での銅損\({}P_c2\)[W]に分けられ消費されます。

その時の関係は、

\({}P_2={}P_m+{}P_{c2}\)

\({}P_2\):\({}P_m\):\({}P_{c2}\)=\(1\):\(1-s\):\(s\)

まとめ

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この記事を書いた人

中学校教師から電気エンジに転職し現在は66kV/155MWの工場で電気主任技術者として活動中です。
電験3種、電験2種を独学で合格した経験から、初心者がつまづきやすいポイントをどこよりもわかりやすく解説する電験ブログを目指して活動しています。
2023年より、電験三種のオンライン家庭教師も始めました!
目標は、電気監理技術者と独立し、年収1000万以上を達成することです。

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