変圧器の電圧変動率

変圧器第2回は電圧変動率についてです。
電圧変動率とは何か。電圧変動率の近似式はどのように導出するのかについて解説していきます。

目次

 電圧変動率とは

電圧変動率とは、「指定された電流、力率及び定格周波数において、二次巻線の端子電圧を定格値に保ったとき、その一次電圧を変えることなく、変圧器を無負荷にした場合の二次端子電圧の変動の定格二次電圧に対する比で、百分率で表す。」
と参考書には書かれています。
要約すると、負荷をつないで二次側電圧が定格電圧の値になっているときに、
負荷を切り離して電圧がどのくらい変化するかをパーセントで表したものです。

 電圧変動率の近似式の導出

電圧変動率は近似式で表せることも多いです。この近似式は以下のように計算して求められています。ちなみに、近似式は簡易的なものと精度の高いものの2パターンが主に使われますが、電験3種では簡易的な式がよくつかわれます
精度の高い式は、実際の設計や容量の大きな変圧器では計算にしています。

以上の流れのように近似式を求めていきます。今回は、電験3種受験に向けての内容でまとめましたので、三平方の定理で立てた式に小さい項を無視するとして計算しましたが、ここを省略せずに計算を進めていくと初めの方で紹介した精度の高い近似式を得ることができます。


 

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この記事を書いた人

中学校教師から電気エンジに転職し現在は66kV/155MWの工場で電気主任技術者として活動中です。
電験3種、電験2種を独学で合格した経験から、初心者がつまづきやすいポイントをどこよりもわかりやすく解説する電験ブログを目指して活動しています。
2023年より、電験三種のオンライン家庭教師も始めました!
目標は、電気監理技術者と独立し、年収1000万以上を達成することです。

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