1.クレーマ方式
クレーマ方式の回路図をいかに示す。
誘導電動機と直流電動機を機械的に直結し、電気的には誘導電動機の二次出力を
シリコン整流器で整流して直流電動機の入力とするように接続する。
直流電動機の界磁を調整することで、二次励磁電圧が変わって速度制御ができる。
誘導電動機の入力を\({}P_2\)とし、すべりがsのとき
機械的出力は\((1-s)P\)となる。
二次抵抗制御の場合の抵抗損失に相当する電力\(sP\)は直流電動機により負荷側へ返還される。
よって、負荷軸への出力は誘導電動機への入力と同じP[kW]になる。
2.セルビウス方式
セルビウス方式の回路図を以下に示す。
誘導電動機の二次出力を整流器で整流し、この電力を直流電動機により
誘導発電機を回して、主誘導電動機の二次出力を電源に変換する。
直流電動機の界磁を調整すると、二次励磁電圧が変化し速度制御ができる。
すべりsの場合、二次出力\(sP\)は電源へ送り返されるので、
負荷軸への機械的出力は\((1-s)P\)となる。
すなわち、同一電流に対する出力は速度に比例して減少する。
よって、トルクは変化しない。
このような速度制御を定トルクの速度制御という。
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