2022年になり転職してから約3年経つので、教師からプラントの電気設備保全に転職して感じた事やメリット・デメリットについてまとめてみました。
このような結論に至った理由は以下の通りです。
- 休み・自由な時間が増えた
- 収入が増えた
- 健康になった
- 学校以外の社会を知ることができた
- お金や時間の物差しが鍛えられた
それでは、私が転職に至るまでの経緯をご紹介します。
教員と会社員の違い
メリット
- 社会的信用がある
- 生徒と過ごす時間が楽しい
- 常に勉強することができる
- 年間の予算がカットされることが少ない
デメリット
- 休みが取得しにくい
- 引継ぎがほとんどない
- コミュニティが狭い
- 資料がまったく整理されていない
- パソコンなどが普及していない
転職をきめた理由
超激務すぎる
転職前は、中学校の教員として働いていました。
当時の私の職務内容
- 新卒1年目(正規採用)
- 担任(複雑な家庭が数件)
- 生徒会副顧問(後に主顧問になる)
- バスケ部主顧問(ほぼ初心者です)
- 安全担当(交通安全や避難訓練のとりまとめ等)
- 学年の成績処理
- 1・3年3クラスの教科担任(強化は理科)
といった感じでした。
学校関係者でない方には肩書が多いなくらいにしか感じ似ないかもしれませんが、ほんとに激務です。
新卒として正規採用されたには頑張らなきゃと必死に食らいついていましたが…
退職時に、初任者指導としてお世話になった先生に
「1年目ってこんなに仕事あるのが普通なんですか」と質問したら
「こんなに仕事している人見たことない。自信もっていいんだよ」
と励ましの言葉をもらえたのはありがたかったです。
一日のタイムスケジュール
6:00 出勤
6:30 教室の換気、整頓
7:00 朝練
8:00 朝の職員会議
8:30 朝の学活
9:00~12:00 授業(火曜日以外は空き時間はほぼ無し)
12:00~13:00 給食・昼休み(唯一の癒しの時間)
13:00~16:00 午後の授業(火曜日以外は空き時間はほぼ無し)
16:00~18:30 部活・生徒会の指導など
18:30~ 明日の準備など
22:00 退勤
※火曜日は初任者研修があるため学校外に出ることが多い
夕方まで立って、走って、しゃべり倒してをしているだけでもへとへとでした。
土日もほとんど部活の指導で休むことができず、仕事を始めて1ヶ月で体重は10キロ減w
教員時代に体験した体調不良
- 食あたりにあう
- 止まらな鼻血
- 座っているだけで眠くなる
- 突然声がでなくなる
- 朝起きるのがつらい日がある
- 記憶がないことがある
よくこんな体調で一年以後とできたなと思います。(笑)
現役で教員をされている方はほんとにすごいと思います!
身に着けたスキル
- ブラック職場耐性
- 体力回復がめっちゃ早くなる
- マルチタスク
- 初対面の人に対しても自分の意見をはっきりぶつけられる
- スケジュール管理能力
ブラックすぎるため、1分でも早く帰れるようにと努力した結果、思っていた以上にたくさんのスキルが身についていました。
これは転職して2年目に自覚することになるのですが!笑
将来性が低いと感じた
学校教師として働いた場合、最終的には教頭や校長といった管理職になるか教育委員会のお偉いさんになるか。
という感じで、時代の変化が激しい中で生き残っていくのが難しいのではないかと思いました。
副業も禁止ですし…
一般企業で様々な経験やスキルを身に着けた方が、将来スマート化が進んだ社会でも生き残れるだろうと考えていました。
転職活動について
電気保全の仕事を選んだ理由
- 第三種電気主任技術者(通称:電験三種)の資格を持っていた
- 父親が電気保全の仕事をしていて帰宅時間が早かった
- 学生時代にプラントの工事作業員としてバイトをしたことがあった
- 資格を生かした仕事に就こうと思った
以上が職種を選んだ理由ですが、
正直なところ、教員生活よりブラックなところは無いからどこでも良かったです笑
転職活動はどうしていたの
- たくさんの転職サイトに登録する
- 転職者向けの説明会に参加する(土、日に開催されるもののみ)
- 転職エージェントに相談する
- 管理職にのみ転職する旨を伝える
- 有休を使って採用面接等に参加する
教員という仕事はなかなかお休みと取りずらい職業なので、転職を決意したときにひっそりと相談に行きました。
引き止められなかったとこは少し驚きでしたが、おかげで思い切って転職活動に専念できたのでよかったと思っています。
大手と呼ばれる転職サイト全てに登録していましたが、個人的に使い勝手が良かったと感じているのはマイナビ転職です。
マイナビ転職 公式ページへ転職活動を始めたときは、休日にスーツを着て出かけているところを保護者に見つかったらどうしようとか思っていましたが、やってみると案外ばれないもので、後半は堂々と活動していました。
転職活動で苦労したこと
- 新卒1年目での転職はいい顔をされない
- 「公務員だよ、もったいないよ」といわれる
- 電気の仕事の実務経験がない
- アピールポイントが少ない
- 職務経歴書の書き方が分からない
- 転職活動に当てられる時間が限られている
- 他の会社もどうせブラックだろうと不安になる
転職活動に関する不足している部分は次のようにしてカバーしました。
- 書類作成は転職エージェントに添削してもらう
- 週末は早く帰ると決めて、残業をしない
- 年収減は仕方ないと割り切り、未経験でも採用してくれるところに的を絞る
私の場合は、新卒1年目での転職でしたので、年収が下がるといっても微々たるものでそこまで気にしてはいませんでした。
転職してから
転職で得られたもの
- 休み・自由な時間が増えた
- 収入が増えた
- 健康になった
- 学校以外の社会を知ることができた
- お金や時間の物差しが鍛えられた
デメリット
- 転職直後は年収が下がった
- 1年目は覚えることだらけで、ついていくのが大変だった
- 勤務地が地方の工場になった
- 通勤に車が必須になった
転職後1年目
入社して初めの二週間は研修があったことに驚きました。
教員の時は右も左もわからないまま実践の連続だったので、その場の勢いで回避するしかなく、すごく苦労していました。
そんな反省を生かし、次のことを実践して出たとこ勝負のような状況を減らしていきました。
初めの半年間に徹底して実践したこと
- ものの名前と場所を覚える
- 会社のルールを覚える
- 過去の年間スケジュールを読み込む
- 資格取得のため家に帰ってからも勉強する
成果
定修で任された現場管理の力を認められ、大規模プロジェクトの電気工事担当の補佐として任命されました。
まだまだ、勉強の知識と実務が結びついていないことも多く、苦労することはありましたが、その程度のことは教員時代に何度も経験していることなので何とか乗り切ることができました。
転職2年目
独り立ちする
大規模プロジェクトの担当補佐をして約半年が過ぎたときに、大波がやってきました。
人事異動により、当時一緒に電気工事の担当をしていた方が移動となり、一人で残りの仕事を進めていくことになりました。
まだ、現場の工事も始まったばかりのタイミングだったので、不安はかなりありました。
しかし、教員の時にも前任の方が産休でお休みするなどメンバーを削られていく中で仕事を進めなければいけない経験をしていたので、「あ、やっぱりか」くらいにしか思いませんでした。
このあたり、教員を1年間勤めあげてよかったなと感じる瞬間です(笑)
途中何度かトラブルはありましたが、事故の発生はなく無事に大規模プロジェクトを完了させることができました。
新たな波が発生
大規模プロジェクトを乗り切った矢先、次の大規模プロジェクトの話をいただけました。ありがたいことですが、少しは落ち着きたい…
とはいえ、今回は設計から全て一人で実施できるためワクワクしていました。
ない湯を聞いていくと、1年後には工事を完了し、稼働させるということでかなりのタイトスケジュールで驚きました。2022年現在、最後の追い込みをかけているところです。
また、工場の保全として定期修理の電気も担当者として仕事をするようになりました。
仕事多すぎない??
という気もしましたが、未経験からの自分には、とにかく実務経験が欲しかったので、なんでも手を出そうという気持ちで仕事に励みました。
転職3年目(現状)
現在は、大規模プロジェクトと定修の担当者の二足のわらじ状態で仕事をすすめています。
勤務年数のわりにたくさんの経験をさせていただいているので、実務の方もそれなりにはなってきたかなと感じます。
最近は残業をたくさんしなくても帰れるようになりました!
以上のように転職で得たもの、一時的に失ったものがありますが、
私個人としては転職してよかったと思っています。
年収も初めの年こそ下がったものの、努力のかいあってか、早期昇給試験の案内もいただき、順調な社会人生活を送ることができています。
この頃、教員時代の授業の感覚や生徒たちと過ごした時間を恋しく感じることもありますが、
今の生活スタイルの方が自分には合っていると感じています。
自分に合った生活スタイルで過ごすことのできる会社に出合うことができたのはたまたまですが、ライフワークバランスを重視することはとても大切だと思います。
私が自分の価値観を整理する参考にしたののは『世界一やさしい やりたいことの見つけ方』という書籍です。
YouTubeで中田敦彦さんが解説もしてくれていますので、ぜひご参考にしてみてください。
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