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問題
図に示すように,直線導体 \(A\) 及び \(B\) が \(y\) 方向に平行に配置され,両導体に同じ大きさの電流 \(I\) が共に \(+y\) 方向に流れているとする。このとき,各導体に加わる力の方向について,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
なお, \(xyz\) 座標の定義は,破線の枠内の図で示したとおりとする。
$$ \begin{array}{ll} \ &導体A 導体B \\ \hline (1) &+x方向 +x方向 \\ \hline (2) &+x方向 -x方向 \\ \hline (3) &-x方向 +x方向 \\ \hline (4) &-x方向 -x方向 \\ \hline (5) &どちらの導体にも力は働かない。 \\ \hline \end{array} $$
解説
答え:(2)
平行な2本の直線導体にはたらく電磁力
直線導体に電流が流れると,導体を中心とした同心円状の磁界が発生します。
よって,下図のように2本の直線導体を平行に置き、それぞれの導体に同じ向きに電流を流した場合,それぞれの導体に電磁力が発生します。
図より,電磁力の働く方向は,
導体A: \(+x\) 方向
導体B: \(-x\) 方向
となるため,答えは(2)になります。
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