- 電験2種の合格には何が必要か知りたい方
- 電験2種を初めて受験する方
- 電験2種のリベンジ合格に燃えている方
令和3年度 第二種電気主任技術者試験に合格することができました!
私が電験2種に合格するまでに実践したことを余すことなく紹介していきます。
電験2種に挑戦する理由
- 教師という他業種から転職し、自分に実績がなく職場での信頼度を上げるため
- 長期的に見て、自分のスキル、収入アップにつながると考えたから
- 将来的には独立したいと考えているから
合格までの道のり
2020年 1次試験 理論、電力、機械 合格
2021年 1次試験 合格、2次試験 不合格
2022年 電験2種 合格
合計までに勉強した時間:およそ2,200時間!!
改めて自分の勉強時間を振り返ると、とんでもない時間を掛けていたことに驚きました。
しかし、この勉強時間の3分の1くらいは、調べものに費やした時間です!
電験2種の二次試験対策は参考書も少なく、わかりやすい解説もないため1つ1つ自分で調べていたため、ものすごい時間を調べものに費やしていました。
通信講座や質問サービスなどを利用していれば、もう少し勉強時間を短縮できたかなと思います。
これから電験2種に挑戦される方は、是非一度、通信講座の利用を検討してみてください。
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使用した教材
- 電験3種 これだけ理論
- 電験2種 これだけ法規
電力、機械科目については、二次試験対策でおおよその内容がカバーできると考え一次試験対策は、理論、法規のみ参考書を使って基礎知識の復習をしていました。
- 電験第2種 二次試験-計算編- これだけ電力・管理
- 電験第2種 二次試験-計算編- これだけ機械・制御
- 電験3種 みんなが欲しかった 機械
- 電験二種完全攻略 2次試験対応 改訂2版
二次試験対策は、本当に大変でした。計算、論述どちらもかなりのボリュームがあり1次試験合格後に毎日4時間以上勉強していました。
参考書の使い方としては、『これだけシリーズ』で基本的な考え方と問題の解き進め方を覚え、あとはひたすら過去問を周回するこれだけです。
2021年に合格となりましたが、試験2か月くらい前には問題集の内容がほとんど暗記している状態に近かったです(笑)
また、過去問演習でわからないことは電験王さんのサイトを参考にしていました。
勉強で大変だったこと
・知っていなければいけない専門用語の数が多い
・電気理論のレベルが3種とはけた違いに高い
・求められる数学の力もレベルが高い
電気についての専門教育を受けたことがないので、%インピーダンスって何?これいるの??といったレベルからのスタートでした。
電験2種は3種と違い、ちゃんと電気を知っていなければ回答できない問題が多いなと感じました。用語をネットで検索しても情報が少なく、わかりやすい解説を見つけるのも苦労しました。
また、計算問題を中心に解答することが合格のコツだと思い勉強していましたが、計算のレベルが思っていたよりも高くて苦労しました…
合格までに実践した5つのこと
1.朝活
成功者の多くは朝に活動することが多いとSNSやYouTubeで話題となっていたので、真似るは「学ぶ」の精神で私も朝活を実施しました。毎朝5:30に起床し、1時間勉強してから出社。
正直、早起きは、超苦手です…💦これも、電験2種合格のためと眠い目を来ずりながら取り組みました。
朝は脳がリセットされた状態になっているので、計算問題のアウトプットだけに注力しました。1時間ということで、ちょうど本番の機械科目の試験時間と同じだったので非常に効果が高かったと思います。
さぼり癖があるので、Twitterに毎朝の様子を投稿しながら継続をしていました。
2.出題傾向の分析
『完全攻略』で過去問演習を繰り返すと同時に直近から過去10年分の過去問の出題傾向、出題テーマをまとめていきました。結局のところ、電験2種の参考書『これだけシリーズ』でまとめられている次の範囲が頻出の内容だと気づきました。
計算問題は10~13年前の問題の改題であることが多い
【得点源になる単元】
- 短絡電流計算
- 電圧制御
- 水力発電の出力計算(火力発電と交互に出題されている)
- 分散型電源を含む系統の計算
- 配電系統の負荷特性(需要率、負荷率など)
例年ほとんどが計算問題!
特に誘導機、変圧器、自動制御は傾向がつかみやすいです。この3分野を網羅できるように勉強しておけば、いづれか2問は解答できるので、重点的に学習するのをお勧めします。
【得点源になる単元】
- かご形誘導電動機
- 変圧器の電圧変動率
- 変圧器の効率
- 定常偏差(自動制御)
- 過渡応答(自動制)
- 安定判別法(自動制御)
論述問題は過去の傾向がつかみにくく、類題も少ないので、計算を徹底的に解けるようにすることが合格への近道だと思います。
しかし、部分点を狙いに行く目的で【電力・管理】科目については、必ず1問は論述問題を回答するように決めていました。令和3年度で言うと、問5のケーブル診断についての問題が、実務経験の無いように近いと判断して解答しました。
3.捨て問題を決める
全ての範囲を解けるようにするのが理想的ですが、試験に合格しなければ先に進むことができません。また、試験までの勉強時間にも限りがあるので的を絞るために次の範囲を捨てることにしました。
電力・管理の捨て問題
・対象座標法を用いた一線地絡の計算問題
・配電線路の電圧降下(分布負荷の計算問題)
上記の2分野については、「出題頻度がそれほど高くない」、「計算が複雑でミスの可能性がある」という理由で今回の挑戦では解答を見送ると決めていました。
機械・制御の捨て問題
・直流機(近年あまり出題されていない。H24が最後の出題)
・同期機(一応、解ける。ただし、これ以外で2問解答できればやらない)
・パワエレ(傾向がつかめない)
上記の3つは、出題傾向が読みにくいため積極的には解答しないことにしました。同期機は、出題される可能性が高いと思い解答できる程度に勉強はしましたが、令和3年度には出題されませんでした。
4.週末は本番を想定して過去問演習
過去問を印刷し、本番を想定して本番同様の時間割で過去問演習を行いました。初めて2次試験を受験した2021年の試験では、時間配分も問題選択もミスしてしまい焦りながら回答していました。前回の失敗を反省し、試験の時間配分と問題選択を効率的に実施できるように訓練しました。
【過去問演習で意識したこと】
- 初めの5分で全問題を一読する
- 計算問題から解く
- 自身のある範囲は30分以内で完答する
5.試験当日に公式や不安な点を確認するためのまとめノートを作る
1年以上、過去問を周回していいたので、少し中だるみしてしまう時期がありました💦
そこで気分転換と、試験当日の労力を削減できるようにまとめノートづくりをしました。
まとめ
電験2種合格までの道のりと取り組みについて紹介しました。
電験2種合格のために取り組んだこと
・朝活
・過去問からの出題傾向と分析
・捨て問題を決める
・本番を想定した問題演習
・まとめノートを作る
合格までにおよそ2,200時間の学習!!!
電験2種まで取得できると、社内でもいちゃもん付けられることがそうそうなくなりました(笑)
昇級にもつながり、2年近く勉強漬けになった価値はあったかなと思います!
時間を掛けずに、電験2種に合格したいという方は、SATから販売されている通信講座がおすすめです。
質問することができ、合格に必要な式は、動画とテキストに詰め込まれているため、効率よく学習を進めることができます。
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