【必見】令和5年度の電験三種試験はどうなる?

昨年12月20日に一般財団法人電気技術者センターより令和5年度の電験三種試験問題作成の方針について発表がありました。

また、令和5年度の試験ではCBT形式の試験も導入されます。独学で受験される方にとって、これからの電験三種の試験がどう変化するのかは注意しておきたいところだと思います。

今回は、現在公開されている情報から、令和5年度の第3種電気主任技術者試験(通称:電験三種)はどのようになるのか、どんな対策が必要かについて解説します。

結論
  • 科目合格で残り1 , 2科目ならCBT方式がおすすめ
  • 勉強期間が足りないと感じている人は、紙での筆記試験がおすすめ

・勉強方法は過去問の反復練習が効果
・科目合格制度は、初めの合格から連続5回の試験まで適用される
 (初めての合格から3年有効の意味では変化なし)
・CBT方式は、紙での筆記試験より約1月速く受験できる
・CBT方式では、試験日の変更が可能
・CBT方式は試験期間が長いため、過去問の改題が多めに出題される可能性がある

目次

勉強方法について

令和五年度よりCBT方式が開始され、約2週間の試験期間が設けられます。公平性を保つため、連日異なる問題が出題されるのではないかと予想しています。

複数の問題が作成されることを前提としているため、試験問題作成の方針の発表もありました。

発表された方針の中に、問題作成に関する記述として以下のようなことが記載されていました。

この内容を読み解くと、「最新技術や法令に関する問題も数題は出題するが、電気保安に関する重要な部分は今も昔も変わっていないため、おおむね従来通りの出題傾向にするようです。

問題の構成もこれまでと同様のようですので、本番の試験内容が大きく変更されることはなさそうです。

また、試験問題を多く用意する必要があるためか、必要に応じ過去の問題を引用した試験問題も作成されるようです。

試験対策はこれまで通り、過去問の周回で十分合格点が狙えるでしょう。

電験1種や2種の二次試験ではすでに、10年程度前の過去の問題と同様の問題がいくつか出題されています。

CBT方式の試験期間は、約1月ほどあるので、今後は電験三種でも、2種の過去問の改題や10年程度前の3種の過去問の改題が出題されることが多くなっていくと思います。過去問の反復演習はかなりの学習効果が期待できそうです。

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合格点について

合格に点についてもこれまで同様100点満点中60点で合格と変化はありません。

点数調整についても試験問題に応じて行われるようですが、1度の試験における問題の種類が増えるため、点数調整はあまり期待しない方が良いのではないかと思います。

CBT方式では、試験直後に採点され、点数が印字された結果様式が渡されるようです。また、試験の合否も2週間後にはマイページから確認できるようです。筆記方式に比べかなり便利になったなと感じます。

確実に合格を勝ち取るために、60点を超えられるように学習を続けていきましょう。

科目合格について

科目合格制度については、「初めの合格より連続して5回の試験まで有効」ということのようです。

科目合格が3年有効という認識とほとんど変化がありません。

しかし、試験回数が増えたことで、合格のチャンスは大幅に広がりそうです。

受験の機会が増えるため、学習の中だるみも起きにくくなり、今後は電験三種の合格者が増えていくのではないかと思います。

CBT方式について

CBT方式とは、パソコンを利用したテストの方式です。

この試験方式のメリット、デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 試験期間が約1月あるため仕事との調整がしやすい
  • 3日前までなら試験日の変更が可能
  • 会場が全国200か所あるため移動距離が短くなる
  • 周りの雑音が少ない環境で試験に臨める

デメリット

  • 電卓以外は持ち込めない
  • 問題中の図などに直接書き込めない
  • 記述方式より先に試験が実施される
  • 問題は持ち帰ることができず、公表もされない
  • パソコンの操作に慣れていないと手間取ってしまう

CBT方式は、試験期間が約1月あり、期間中はいつでも受験できることから、試験の公平を保つために、たくさんの問題を用意する必要があると考えられます。
たくさんの問題を用意するには、すべて1から製作していては、時間と費用で大きなコストが発生してしまうと考えれれるので、過去問の改題や使いまわしなど多くなるのではないかと予想されます。

CBT方式、新方式のため改善点もあると思いますが、科目合格者にとっては、かなり有利な試験となる可能性が高いです。

CBT方式は令和5年度より導入されるため、まだまだ改善点が多く残っているのではないかと思います。

初めて電験三種を受験される方は、従来通りの筆記式で受験する方が変化が少なく試験に集中して望めると思います。

まとめ

結論
  • 科目合格で残り1 , 2科目ならCBT方式がおすすめ
  • 勉強期間が足りないと感じている人は、紙での筆記試験がおすすめ
  • 勉強方法はこれまで通り過去問の反復でOK
    過去問を引用した問題作成も行われると公表があったので、より過去問周回の意味が増しています。
  • 科目合格制度は初めの合格から連続5回の試験まで適応する
    これまでの「合格から3年有効」とほとんど同じだが、受験できる回数は2倍になりました!
  • CBT方式では候補日の中から好きな日程で受験ができる
    試験期間は約2週間、3日前までなら変更も可能
  • 勉強期間を一日でも多く確保したいなら従来通りの筆記式がおすすめ

電気主任技術者の不足が見込まれているため、有資格者の数を増やしたい狙いがかなりわかりやすく表れていると思います。電験三種を取得することで、これまで以上に転職や副業などの幅も広がっていくと思います。

合格目指して頑張りましょう。

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この記事を書いた人

中学校教師から電気エンジに転職し現在は66kV/155MWの工場で電気主任技術者として活動中です。
電験3種、電験2種を独学で合格した経験から、初心者がつまづきやすいポイントをどこよりもわかりやすく解説する電験ブログを目指して活動しています。
2023年より、電験三種のオンライン家庭教師も始めました!
目標は、電気監理技術者と独立し、年収1000万以上を達成することです。

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